2008年05月27日

子供のからだと脳と食生活(3)

砂糖のとりすぎで低血糖症になる

子供達が好む清涼飲料水や菓子類には砂糖が使われていて、

その砂糖のとりすぎによる低血糖症が指摘されています。

砂糖は、同じ糖質でも穀類に比べ分解吸収が早いため、

大量に摂取すると血糖値が急激に上昇します。

するとこれを下げようとして膵臓からインスリンが通常より多く分泌されます。

多量のインスリンは速やかに血糖値を下げますが、

吸収されやすい糖はすでに吸収を終わっているので、

血糖値が正常に戻った後も、

空振りになったインスリンが血糖値を下げ続けてしまい、

結果的に低血糖になってしまいます。

脳は血糖だけがエネルギー源ですから低血糖の状態が続くと、、

疲労、鬱、不眠、頭痛、吐き気、集中力の低下、低体温、イライラする、

暴力をふるうなど様々な症状が出てきます。

また、そのまま続けていると、糖尿病になる可能性もあります。


※参考
砂糖を吸収させない腸内細菌
エンテロコッカス・フェカリス菌
  砂糖をたくさん食べても、それを吸収しないようにする腸内細菌がいます。

  この腸内細菌は、砂糖を小腸から吸収させないような形に変換してしまう酵素を持っています。

  この酵素は、フラクシルトランスフェラーゼという名前が付いています。

  この酵素が砂糖に働くと、ブドウ糖と果糖に分解したうえ、

  果糖の部分をたくさん結合してしまい、小腸に吸収されないような多糖類に変えてしまうのです。


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Posted by 健康工房 紀の郷 at 10:32

2008年05月21日

子供のからだと脳と食生活(2)

一般家庭では米より菓子や嗜好飲料にお金を

「朝ごはんは食べない。お昼はパンとジュース。塾へ行く前にコンビニに寄って、
帰りにファーストフード店へ。家に帰ったときはおなかがすいていないから、
きちんとした夕食はとらず、夜中になってカップラーメン。食べ物は豊富にあるから、
嫌いなものは食べない。」(
読売新聞1998年7月19日より抜粋)

今日の日本はまさに「飽食の時代」です。

食品の種類も多く、多種多様のものを口にすることが出来るようになりました。

しかし、一方では、スナック菓子やファーストフード、インスタント食品など、

偏った食事内容や、朝食をとらない子供が増加しています。

また、朝食における孤食の子供も増えています。

孤食は食欲がわかず、栄養を偏りなく取ることが難しいとされています。


一般家庭の食品購入状況も変化しています。

昭和62年頃から、主食である米よりも、菓子や嗜好飲料にお金をかけるようになり、

平成8年の家計調査年報によれば、年間購入金額が米5万円に対して、

菓子類が8万1000円、清涼飲料類が2万円になっています。


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Posted by 健康工房 紀の郷 at 11:08

2008年05月21日

子供のからだと脳と食生活(1)

飽食の時代と呼ばれて久しい今日、多種多様なものを口にすることが可能になり、

一見華やかな食生活になったかのように感じます。

また、食生活の欧米化によって、日本人の体格もよくなっているように見えます。


しかし、近年の子供達は昔に比べて骨折しやすく、

10年前と比べても反射神経や柔軟性が衰え、体力も減少し、

幼時成人病などもいわれるようになりました。

そして、身体の健康だけでなく、不登校児の増加、いじめ、青少年犯罪の増加、

キレル子供と、子供達の心の健康が現在の社会問題になっています。


私達の身体の健康は、日々の生活習慣、特に食生活により大きく左右されることは周知のことです。

そして、心の健康も、食生活にかなり影響されているのです。


21世紀を背負って生きる子供達の、栄養のバランスと、腸内の環境を整えることで、

心身ともに健康な明るい社会が期待されます。



今、子供の健康が危ない!!


文部省が子供の心の問題について食事面から指導

「子供の心の健康問題が深刻化している背景には、朝食欠食率の増加、
 カルシウム不足や脂肪の過剰摂取など、食に起因する健康問題があると指摘されている」

(平成10年6月12日文部省通知、 日本経済新聞6月12日より)

文部省は、正しい食習慣を身につけるような指導を学校でも充実させるよう、

都道府県教育委員会などに通知しました。

「キレル子供」は今や社会問題になっていますが、

心の問題について食事面から指導を求めるのは異例のことです。

また続いて30日に文部省・中央教育審議会から出された「心の教育の在り方について」の答申でも、

今日の食生活について指摘し、将来の生活習慣病の心配が深刻化しているとしたうえで、

食事のあり方について見直し、幼児期からの栄養バランスや、

家族が一緒に食事をとることの重要性を強調しています。


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Posted by 健康工房 紀の郷 at 10:51

2008年05月20日

子供達の健康を守るのは親の務めです(2)



ストレス学説は?

さらに、セリエ博士のストレス学説によると、

精神的ストレス、食生活の栄養バランス、環境汚染源、農薬、有害物、

食品添加物の体内への侵入、温度変化、ウイルス細菌の感染等のストレスがあると、

そのストレスに打ち勝つため、生体は防御機能が働き、様々な代謝機能をつかさどる

ミネラル、ビタミンが消耗されること及びリンとカルシウム・マグネシウムの拮抗作用によって、

インスタント食品等の加工食品に含まれているリン酸系食品添加物によって、

心と身体の健康に取って大切なカルシウム、マグネシウムが体外へ溶け出すこと等を考えると、

想像以上に子供達は脂質、炭水化物、タンパク質等に比べてミネラル、ビタミンの摂取不足が懸念されます。



子供達の食生活を考えましょう

このような問題の多い食生活の影響は、

当然ながら大人より子供達が受けやすいわけですから、

子供達の食生活については多大な注意を払ってあげる必要性があります。

それでは、どのような注意を払えばよいのでしょうか?

①たくさんの種類の食材をバランスよく摂取することをオススメしますが、

  子供達の場合、全て食べることは難しいことなので、

  ミネラル、ビタミン等の微量元素がバランスよく配合された

  ヘルスケア食品を適宜与えると良いでしょう。

②ミネラル、ビタミン等の微量栄養元素が少なく、

  しかも添加物の含有量の多いインスタント食品等はなるべく控えるほうが良いと思われます。

③砂糖は控えめに。

④固いものをよく噛んで食べるようにさせましょう。


その他にもまだまだあると思いますが、日々の食生活をよく考えられ、

子供達の健康をお守り下さい。

忙しいこととは思いますが、

子供達の健康を守るのは親の務めです。


参考:コッカスプレンテイー100
有用腸内乳酸菌コッカス菌 237億個、100種類の食物、12種類のミネラル、13種類のビタミンを
1粒に配合。
  http://www.health-navi.net/ichiran/kokkasu-kanren/plenty-100.htm



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Posted by 健康工房 紀の郷 at 14:35

2008年05月20日

子供の健康を守るのは親の務めです(1)



現代の食環境は?

子供達がより健康に、より賢く育って欲しいと願うのは、子を持つ親の共通の願いです。

ところが、現代の社会環境、特に食の環境は、子供達の心と身体の健全な発達にとって、

悪い影響を及ぼしており、様々な弊害を誘発しています。

例えば、

① 虫歯の多い子や歯並びの悪い子

②すぐに骨折する子

③高コレステロール血症、蛋白尿等、成人病といわれる病気の始まりのような症状を持つ子

④自律神経失調症、登校拒否児、家庭内・校内暴力等の情緒障害等の心因性疾患の子

このような症状の子供達が増える傾向にあります。


弊害の原因

それぞれの原因について考えてみると

①に関しては

  砂糖等の多く含まれたお菓子、清涼飲料水の飲みすぎや、

  加工食品等のやわらかいものを多く食べ、よく噛まないことによって、

  顎骨の発達が悪く、歯が順序良く並ぶスペースがないことなど。

②に関しては

  カルシウム等のミネラルの摂取不足、運動不足等。

③については

  動物性脂肪の摂りすぎによる栄養過多等。

④については

  アメリカのマグガバンレポートによると

  「現在、あまりにも多い添加物等のケミカル物質、

   脳の栄養バランスを崩すような加工食品の急増、

   また、食品の過度な加工によるビタミン、ミネラルの不足、こういった様々な現代社会に特有な

   食品環境は、子供の頭脳の働きと心の働きを崩すことが明白になった。

   現代の社会では、間違った食事によって子供達の心まで狂わされている」

  と報告されています。


次回は、「子供の健康を守るのは親の務めです(2)」


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Posted by 健康工房 紀の郷 at 11:16