2008年06月19日

生命のコントローラー(5)~ビタミン・ミネラル(微量栄養素)



ミネラルの働き

ミネラルもビタミンと同じように酵素の働きを補い、

体液、骨の合成、神経組織をつくるためにも必要なものです。


ミネラルは、

精神とからだを正常に働かせるために欠かすことの出来ないものであり、

体液の微妙なバランスを保つためにも働いています。

また、体の酸性やアルカリ性のバランスを保ち、

栄養が運ばれやすくします。

さらに、細胞内に栄養素が入ったり、老廃物が出るのを助けたり、

異物への抗体の生成にも関与します。


ミネラルのほとんどは、ビタミンと一緒に働きます。

例えば、ビタミンCは鉄が一緒のときに、からだへの吸収がよくなります。

また、カルシウムはビタミンDがなければ吸収されることができません。

大量にとって余ったミネラルは、筋肉や骨に貯蔵されます。

しかし、長期にわたって大量にとり続けると、毒になることがあります。

現在、わかっているもので、無害とされているものはマグネシウムだけです。


※ミネラルの種類とその働き

ナトリウム

体液を正常に維持する
神経の刺激伝達を正常化する
血液とリンパ腺の健康を保つ

欠乏症:食欲減退、けいれん、疲労、感染症にかかりやすい


カルシウム

骨や歯の発達と強度を維持する
血液の正常な凝固作用をする
筋肉、神経の働きに関与する

欠乏症:骨粗鬆症、筋肉のけいれん、心臓の動悸、不眠症


マグネシウム

骨の成長の補助をする
体内の酸、アルカリのバランスを調整する
筋肉、神経の働きを正常化する

欠乏症:筋肉痛、情緒不安定、神経過敏症、低体温



赤血球の一部のヘモグロビンをつくる
ストレスや病気に対する抵抗力を高める
タンパク質の代謝に関係している

欠乏症:貧血、呼吸困難、便秘


亜鉛

ビタミンB群の正常な吸収と働きに関与している
酸素の働きを補助する

欠乏症:学習能力の低下、血液の循環不良、疲労、高コレステロール


マンガン

性ホルモンの合成に関与している
糖や脂質代謝に関与している
生殖機能を正常化する

欠乏症:運動失調症、めまい、難聴


セレン

免疫機構を促進する
病気に対する抵抗力を促進する
ガンの予防

欠乏症:白内障、膵臓の機能低下、感染症




赤血球の生成に関係している
脂質代謝に関与している

欠乏症:うつ病、下痢、骨の軟化、呼吸異常


クロム

炭水化物の代謝に関与している
心臓血管病の予防

欠乏症:糖尿病、成長率低下


モリブデン

酸素の機能を活性化する

欠乏症:胃腸障害


ヨウ素

甲状腺ホルモンの合成に関与している

欠乏症:動脈硬化、甲状腺機能低下、肥満


カリウム

筋収縮、神経の刺激伝達に関与している
成長の正常化

欠乏症:血圧の低下、不整脈、呼吸器の障害、不眠症


リン

脳、神経、細胞膜の機能を維持する
骨や歯を形成する
細胞の成長を促進する

欠乏症:神経障害、疲労、骨の痛み、食欲減退


コバルト

ビタミンB12の一部を構成する物質
酵素を活性化する

欠乏症:貧血、うつ病、疲労、発育不全


      健康工房 紀の郷
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Posted by 健康工房 紀の郷 at 10:08