2009年04月07日

旬の野菜が食べたい!~オクラ~

タンパク質分解酵素が含まれるので、
オクラを生で利用すると魚や肉の消化を助けます。
食物繊維も豊富。
さらにミネラル、ビタミン類がバランスよく含まれていますから、
不足しがちな栄養素を補う副菜として光ります。


ポイン

■タンパク質の消化を助けるので、魚や肉と一緒に食べるとよい。

■タンパク質分解酵素を活用したいときは、酵素は熱に弱いので、
 さっと熱を通す程度がよい。

■成人病やがん予防に役立つ栄養素がそろった優れた野菜です。



栄養

■一般に、野菜はビタミン、ミネラルなどいわゆる微量栄養素の供給源として大事なものです。
 その点、オクラはなかなかの優れものです。
 キュウリと比べると不足しがちな栄養素が、全て勝っているのです。
 オクラは茹でて食べることが多いですが、ビタミンCがやや減少するものの、
 茹でることによる栄養損失はあまり気にかけなくてもよいでしょう。
 一度にあまりたくさん食べる素材ではないとはいえ、他の材料に不足するものを充分に補える、
 存在感のある野菜のひとつといえるでしょう。

■ミネラルを見ても、リンは60mgでカルシウムとのバランスがよく、
 カリウム、亜鉛の含有量も少なくありません。

■もうひとつ、オクラは粘りがあるのが特徴です。
 この粘りはムチンという物質で、タンパク質と糖が結合したものです。
 高分子が絡まりあったために粘るのです。
 このムチンの中には、タンパク質分解酵素が存在し、魚や肉などの消化を助ける働きがあります。

■生のオクラを切っておくと黒ずみます。
 これはオクラに含まれているポリフェノール化合物によるものです。
 この物質には、がん予防の効果も認められています。




調理のコツ

タンパク質分解酵素は加熱に弱く60℃で効力を失います。
オクラには、うぶ毛があるので、水洗いしたあと塩をふり、
もんでから茹でますが、たっぷりの沸騰した湯にいれ、
表面の色がさえる程度にサッとゆで、氷水にとって急速に冷まします。
こうすることで色も美しく保てます。


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Posted by 健康工房 紀の郷 at 15:58