2007年06月30日

ごますり

「ごまをする」という言葉をよく耳にします。

これは自分が利益を得るために、他人の機嫌をとり媚びへつらうことをいます。

これはあまり良い意味の言葉ではありませんが、じつはこの「ごますり」がゴマを食べる上ではとても大切なことなのです。

ゴマの皮はとても堅いので、皮がついたまま食べると噛み砕かれず消化しないまま排泄されてしまうことが多いのです。

これではせっかくのゴマの栄養素を体内に吸収することが出来ません。

消化を良くするために、皮をすりつぶす工程は欠かせないのです。

ゴマをするタイミングは、食べる直前がグッドタイミング。

日本人は、カルシウムが慢性的に不足しています。

大人で1日必要量は600ミリグラムですが、実際摂っているのは540ミリグラムぐらいです。

ゴマには、カルシウムが100グラム中に1200ミリグラムも含まれています。

カルシウムが不足すると、骨折はもちろん怒りっぽくなります。

免疫力も低下してきます。

カルシウムは「食べるトランキライザー(精神安定剤)」といわれるように、イライラを防ぎ気分をおだやかにしてくれます。

ゴマには、ビタミンやミネラルなど体力強化に役立つ成分や、免疫力をパワーアップする作用もあります。

本物の「ごますり」は、香りと風味を増し、料理の美味しさを引き立てるのにとてもよいのです。

家庭の食卓では、美味しく、しかも健康に良い「ごますり」を是非お忘れなく。

会社や社会ではほどほどに。



Posted by 健康工房 紀の郷 at 16:08